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「許容地耐力」のやさしい読み方
地盤調査の報告書に「許容地耐力」ということばが出てきます。この「許容地耐力」というのはどう読めばいいのかやさしく解説しましょう。
まず、素人的には、
「許容地耐力」=「その土地がどのくらいの重さを載せても沈まないか」
と思っておけば解りやすいと思います。
この表だけ見れば1目りょう然で理解できます
許容地耐力 |
読み方 |
推奨される基礎/地盤補強 |
50kN/m2
以上 |
1m2あたり5tの重さに耐えられるということ |
布基礎で十分 |
50~30
kN/m2 |
1m2あたり3tの重さに耐えられるということ |
ベタ基礎で重さを広く分散させる |
30kN/m2
以下 |
1m2あたり3tの重さに耐えられないということ
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杭基礎、地盤補強等が必要 |
通常、地盤調査の結果に、現地の状況などを考えて、基礎を決定します。
ベタ基礎は、広い面積で建物の重さを地盤全体に伝え、相対的に地盤の地耐力を稼ぐやり方です。 しかし、ベタ基礎を採用すると言うことは、軟弱な地盤なので、不同沈下のおそれがありますのでプロに状況を相談することが不可欠でしょう。
地盤改良ですが、20KN/m2以下となると、超軟弱と言えます。この場合、表面に近い部分(2mくらい)が軟弱ならば、表層の地盤改良で対応できます。
また、柱、鋼管などの杭を固い層まで入れるやり方では、これ支えにして、この上に基礎を作ります。
((株)住宅保証機構の判定基準)
●全てに自沈層が無い
→ 布基礎でよい
●0.75kN自沈層で各測定数値がほぼ同一
→ べた基礎でよい
●2m以内に0.5kN自沈層が50cm以上ある
→ 地盤改良または杭基礎
●2~10mで0.5kN自沈層が連続100cm以上、又は合計200cm以上
→ 杭基礎
(注)1kNは約100kgです
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